病院の献立について

「医食同源」という言葉があります。
人間の健康にとって、医療と同じくらい食事も大切だという意味の言葉です。食事によって疲労が回復したり、肥満を防ぐことができたり、肌を綺麗に保つことができたりするのです。
東洋の医学では薬膳料理といって、食事で病気を治そうという取り組みもあるほどです。
病気に食事が関係している場合も多く、食生活を変えることで病気が改善できたり、予防したりすることも出来ます。
このように、人々の健康に食事は深く関わっているのです。
体調を崩し、病院へ入院することになれば、当然のことながら病院で出される病院食を食べることになります。
病院食はただ適当に作られているわけではありません。
管理栄養士という資格を持った職員が、一人一人の体調や、病名、体格、体質、治療プログラムなどを考慮に入れて考えた献立に基づいて調理されています。
管理栄養士は、より専門的知識や技術を学んだ栄養士のことで、入院病棟がある病院には必ず一人置くことが義務付けられています。
管理栄養士のほかに栄養士を数名置いている病院もあります。
病院にはさまざまな病気の患者さんがいます。
病気によって食事制限や栄養の制限などが細かく決められている人もいるため、一人一人によって食事の内容が異なってきます。
また、手術や検査によっては絶飲食だったり、流動食、重湯、三分、五分、七分、全粥、普通食など、形態も違うので、同じメニューでも違うように見えたりします。
また、近年は食物アレルギーの人も多く、人によって食べることの出来ない食材なども多いです。
このような一人一人に最適の献立を作るのが管理栄養士の仕事なのです。
管理栄養士の徹底した献立管理があって初めて、病院食は患者さんに安心して提供できるものになるのです。
患者さんの世話をする看護師にはその知識は求められません。看護師の求人にも管理栄養士の資格は記載されていません。